1963年に創設された実用英語検定(英検)は、その実績が学校や社会で高く評価され英語資格の優遇措置を実施している大学は約250校、短大は224校、社会人入試、編入学では、一般入試135校、推薦入試236校と日本英語検定協会が1998年秋に実施したアンケートに示されている。英検1級、TOEFL550点以上を取得した者は高校の英語教員の採用にあたり英語試験を免除している教育委員会も多い。少子化の影響か、英検年間受験者数は昨年度あたりから300万人には達していないが、”英語を第二公用語”にという論争も加わり英検は日用語(household
word) になり国民的な行事の一つになっている。
海外留学に欠かせないTOEFL試験は日本でも欧米諸国により2年遅れて2000年10月よりComputer-Based Test
が導入された。試験内容そのものに大きな変更はないが、問題用紙やマークシートなど使わず、すべてコンピューター入力方式になり点数表示も以前の220~677から10~300の範囲で表示される。月に一度実施されていた試験も週に5日午前、午後の2回実施され、申し込みは希望日の3週間前と改められた。<詳細はTOEFL案内参照>
今年度の通訳ガイド試験英語一次にもdot.comについてのものが出題されているが、アリゾナ州ではすでに選挙の投票、自動車免許証の更新などにコンピューターが導入されている。これはほんの一例だが、これからはコンピューターを使いこなすことが語学学習面はもちろん、日常生活でも大きなプラスになることは明らかである。、
ここに紹介する相関表は、筆者がかつてバークレー、イリノイ、アリゾナ、コロラドなどの大学付属の英語研修センターで、日本からの語学留学生を
それぞれのレベルにあったクラス編成に際して実施したCELT(Comprehensive English Language Test)の点数から算定し作成したものである。CELTは
アメリカのMcGraw Hillが開発したもので、ミニ・トフルとも 呼ばれ英語力の判定に用いられている。筆者が英検準1級、1級、TOEFL、通訳案内業の
受験対策講座をもっている朝日カルチャーセンター(東京・立川・千葉)、イリノイ・ゼミナール、横須賀の海上自衛隊第二術科学校、淑徳大学アメリカ夏期
研修などでTOEFL<ITP>と合わせて実施している。
この相関表の作成にあたっては、英検受験と同じように、延べ約3000名の受験者にあらかじめ過去に受験した英語試験の種類、成績、受験回数など
についての語学カルテを記入してもらい、それを基礎として算出した。TOEFL、英検、通訳案内業国家試験、国連英検、TOEICの受験者の協力を得て
毎年改訂している。
拙著『英語資格の三冠王』(三修社)でも述べているように、TOEFL634点をとり企業派遣によりUCLAに留学してMBA(国際経営学修士)の資格を
取得した才媛は、英検1級、ガイド試験には、お茶ノ水女子大学在学中に見事に合格している。
英検の1級と2級、TOEFLの150点と250点、TOEICのCレベルとAレベルでは、高校野球とプロ野球の優勝チームのどの差があるように感じられる。
<資料提供および解説:西イリノイ大学名誉博士 小川富二>